愛媛県の企業はWEBを使いこなせている?業界別に見る「WEB活用が進んでいる業界・遅れている業界」

「ホームページは一応あるけれど、ほとんど更新していない」
「SNSを始めたものの、なかなか続かない」
「競合企業を見ると、WEBをうまく活用しているように感じる」

愛媛県内の企業や組織から、ホームページ制作やリニューアルについてご相談をいただく際、このようなお悩みを耳にすることがあります。

現在、WEBは単なる「会社案内」の役割だけではありません。

商品やサービスを知ってもらうための営業ツール、採用活動のための情報発信ツール、企業の信頼性を伝えるブランディングツール、さらには問い合わせや資料請求につなげる集客ツールとして、企業活動のさまざまな場面で活用されています。

一方で、WEB活用の進み方には、業界や企業規模によって違いがあります。

そこで今回は、愛媛県内の企業・組織をイメージしながら、WEB活用が比較的進みやすい業界と、まだ十分に活用できていない業界について考えてみます。

愛媛県でも「WEBを使う企業」と「使い切れていない企業」の差が広がっている

愛媛県では、行政を含めてDXやデジタル化への取り組みが進められています。

愛媛県のDX関連施策でも、製造業、農林水産業、サービス業など幅広い産業におけるデジタル活用が掲げられており、デジタル技術を営業活動やマーケティング、生産性向上などにつなげていくことが重視されています。

また、愛媛大学と伊予銀行が実施した県内企業の調査では、デジタル化が「部分的な導入」にとどまっている企業が多く、人材やノウハウの不足が大きな課題として挙げられています。

ここで重要なのは、「デジタル化しているか、していないか」という二択ではないということです。

たとえば、

・ホームページを持っている
・Instagramを運用している
・問い合わせフォームを設置している
・オンラインで求人情報を掲載している

といった取り組みをしていても、それらが会社の営業や採用、集客につながっていなければ、WEBを十分に活用できているとは言えません。

これからは「ホームページがあるか」ではなく、

「ホームページを会社のためにどう活用しているか」

という視点が重要になります。

WEB活用が進みやすい業界①|観光・宿泊・レジャー業

愛媛県内でWEBとの相性が良い業界の代表として挙げられるのが、観光・宿泊・レジャー関連です。

ホテル、旅館、観光施設、飲食店、アクティビティ事業者などは、ユーザーがサービスを利用する前にインターネットで情報を調べるケースが多いためです。

「どこに行こうか」
「どんなホテルに泊まろうか」
「どんな体験ができるのか」

といった情報を検索する段階から、WEBが利用されています。

そのため、

・ホームページ
・Googleマップ
・SNS
・予約サイト
・口コミ
・写真や動画

など、複数のWEB媒体を組み合わせた情報発信が重要になります。

特に愛媛県は、松山・道後温泉をはじめ、しまなみ海道、南予地域、東予地域など、それぞれ異なる観光資源を持っています。

地域の魅力を写真や動画で発信することで、「実際に訪れてみたい」という気持ちをつくりやすい業界と言えるでしょう。

WEB活用が進みやすい業界②|不動産・住宅関連

不動産・住宅業界も、WEB活用との相性が非常に良い業界です。

住宅購入や賃貸物件を探す際、多くの人がまずインターネットで情報収集を行います。

そのため、

・物件情報
・施工事例
・会社紹介
・スタッフ紹介
・土地情報
・住宅ローンに関する情報
・家づくりの流れ
・お客様の声

など、検討段階に合わせた情報をホームページに掲載することが重要になります。

特に住宅会社の場合、「家を建てたい」という検索だけで問い合わせにつながるとは限りません。

「平屋にしたい」
「子育てしやすい家にしたい」
「松山市で土地を探したい」
「自然素材の家に興味がある」

など、ユーザーが抱える具体的な悩みに対して情報を提供することが、WEB集客では大切です。

つまり、ホームページを「会社案内」ではなく、「営業担当者が24時間働いてくれる場所」と考えることができます。

WEB活用が進みやすい業界③|人材・採用関連

採用活動に力を入れている企業も、WEB活用が進みやすい傾向があります。

現在の採用活動では、求人票だけで会社の魅力を伝えることは難しくなっています。

求職者は、

「どんな会社なのか」
「どんな人が働いているのか」
「職場の雰囲気はどうなのか」
「どんな仕事をするのか」
「将来的にどんなキャリアを築けるのか」

といった情報を調べています。

そのため、採用ページや採用サイトを充実させる企業が増えています。

特に効果的なのが、写真や動画を使った情報発信です。

文章だけでは伝わりにくい職場の雰囲気も、実際に働いているスタッフの写真やインタビューなどを掲載することで、求職者に具体的なイメージを持ってもらいやすくなります。

愛媛県内でも人材確保は多くの企業にとって重要なテーマです。

だからこそ、今後は「求人を出す」だけではなく、「選ばれるためのWEBサイトをつくる」という考え方がより重要になるでしょう。

WEB活用が進みやすい業界④|IT・WEB・デザイン関連

当然ながら、IT・WEB関連企業はWEB活用が進みやすい業界です。

自社のサービスそのものがインターネットと関係しているため、

・SEO
・コンテンツマーケティング
・SNS
・オンライン広告
・動画
・メールマーケティング

などを組み合わせている企業もあります。

ただし、ここで注意したいのは「IT企業だからWEBが得意」とは限らないことです。

自社サービスの開発に強い企業と、WEBマーケティングが得意な企業は必ずしも同じではありません。

業種にかかわらず、

「誰に、何を伝え、どのような行動をしてもらうのか」

というマーケティングの視点が重要です。

WEB活用が進みやすい業界⑤|飲食・小売業

飲食店や小売店も、WEBとの相性が良い業界です。

店舗を探す際にGoogle検索やGoogleマップ、SNSを利用する人が多いためです。

特に飲食店では、

「今日どこで食べよう」
「松山でランチをしたい」
「家族で行ける店を探したい」

といった検索行動が、そのまま来店につながる可能性があります。

そのため、ホームページだけでなくGoogleビジネスプロフィールやSNSなども含めて情報を整えることが重要です。

一方で、飲食・小売業ではSNSだけに頼ってしまうケースもあります。

SNSは情報発信に非常に便利ですが、投稿が流れてしまうという特徴があります。

そのため、

「SNSで興味を持ってもらい、ホームページで詳しい情報を確認してもらう」

といった役割分担も有効です。

では、WEB活用が遅れやすい業界は?

ここからは、「WEB活用が進んでいない」と言われやすい業界について考えてみます。

ただし、特定の業界全体が遅れているという意味ではありません。

同じ業界でも、WEBに積極的に取り組んでいる企業と、ほとんど活用していない企業があります。

むしろ重要なのは、

「WEB活用が売上や採用に直結しにくいと考えられている業界ほど、取り組みが後回しになりやすい」

という点です。

WEB活用が後回しになりやすい業界|行政機関

行政機関のホームページは、企業サイトとは少し異なる課題を抱えています。特に自治体などでは、長期間リニューアルされておらず、デザインや構成が古いままになっているホームページも少なくありません。

情報そのものは充実していても、

「どこに何の情報があるのか分かりにくい」
「スマートフォンでは見づらい」
「必要な情報を探すのに時間がかかる」

といった問題につながります。

また、行政機関では掲載する情報量が非常に多いため、単純にデザインを新しくするだけでは十分ではありません。

住民が

「何を知りたいのか」
「どのような手続きが必要なのか」

という視点から、情報を整理し直すことが重要です。

古いホームページを「情報のインフラ」として見直す

行政機関のホームページは、単なる広報媒体ではなく、住民に必要な情報を届ける「デジタル窓口」です。

文字を大きくする、専門用語を減らす、重要な情報を見つけやすくする、スマートフォンでも利用しやすくするなど、幅広い年代の人が迷わず使える設計が求められます。

行政のデジタル化が進む今だからこそ、ホームページも「古い情報を掲載する場所」から、「必要な人に、必要な情報を、必要なタイミングで届ける場所」へと進化させていくことが重要です。

WEB活用が後回しになりやすい業界|建設・設備・工事関連

建設業、設備工事業、専門工事業などは、WEB活用が後回しになりやすい業界の一つです。

もちろん、施工事例を積極的に公開したり、採用サイトを充実させたりする企業もあります。

しかし、

「紹介や既存顧客から仕事が来る」
「営業担当者が直接訪問する」
「ホームページを見て仕事を依頼されることは少ない」

と考えて、ホームページの更新が後回しになっているケースもあります。

しかし、実際には新規取引先を探している企業や、就職先を探している人がホームページを見る可能性があります。

例えば、

「どんな工事ができる会社なのか」
「どのような資格や技術を持っているのか」
「どんな施工実績があるのか」
「どのような会社と取引しているのか」

といった情報が整理されていれば、会社の信頼性を伝えることができます。

WEB活用が後回しになりやすい業界|製造業・メーカー

愛媛県には製造業が集積する地域もあり、製造業は県内産業を支える重要な存在です。

一方、製造業のWEBサイトでは、

「会社概要」
「製品一覧」
「設備一覧」
「アクセス」

といった基本情報だけで構成されているケースもあります。

もちろん基本情報は重要ですが、それだけでは「この会社に依頼する理由」を伝えきれない場合があります。

例えば、

・独自技術
・品質管理
・製造工程
・設備
・対応できる素材
・小ロット対応
・短納期への対応
・環境への取り組み
・技術者の紹介

などを掲載することで、営業資料としての価値を高めることができます。

製造業の場合、一般消費者向けのWEB集客だけが目的ではありません。

BtoB企業にとっても、ホームページは「新規取引先が最初に確認する会社案内」として重要な役割を持っています。

WEB活用が後回しになりやすい業界|農林水産業・一次産業

農林水産業も、従来はWEB活用がそれほど重視されてこなかった分野の一つです。

しかし現在は、状況が変わりつつあります。

農産物や水産物を、

「誰が作っているのか」
「どこで作られているのか」
「どのようなこだわりがあるのか」

というストーリーと一緒に発信することで、商品の価値を伝えられるようになっています。

特にECとの相性は良く、

「産地から直接購入したい」
「地域の特産品を購入したい」

という消費者に対して、インターネットを通じて直接情報を届けることができます。

愛媛県には柑橘類をはじめ、さまざまな農林水産物があります。

商品そのものだけではなく、生産者や地域の魅力まで発信できれば、単純な価格競争とは異なる価値をつくることも可能です。

WEB活用が後回しになりやすい業界|士業・専門サービス

税理士、行政書士、社会保険労務士などの士業や専門サービスも、紹介や既存顧客からの依頼を中心としている場合、WEB活用が後回しになりがちです。

しかし、専門サービスほどWEBとの相性が良い面があります。

なぜなら、顧客が「相談したい」と思った段階で、まずインターネットで情報を調べることが多いからです。

例えば、

「相続について相談したい」
「会社設立について相談したい」
「補助金について知りたい」

など、具体的な悩みを検索する人に対して、役立つ情報を提供できます。

専門知識をブログやコラムとして発信することで、検索から新しい顧客との接点をつくることもできます。

WEB活用が進んでいない会社ほど「ホームページを作り直す」だけでは不十分

ここまで読むと、

「では、ホームページをリニューアルすればいいのか?」

と思われるかもしれません。

しかし、重要なのはホームページを新しくすることだけではありません。

例えば、

「デザインを新しくした」
「スマートフォンに対応した」
「写真を入れ替えた」

というだけでは、WEB活用の改善として十分ではない場合があります。

重要なのは、

「ホームページを何のために使うのか」

を明確にすることです。

新規顧客を増やしたいのか。
採用応募を増やしたいのか。
既存顧客への情報提供をしたいのか。
会社の信頼性を高めたいのか。
商品の販売につなげたいのか。

目的によって、必要なページもコンテンツも変わります。

「WEB活用が進んでいる企業」は何が違う?

WEB活用が進んでいる企業には、いくつか共通する特徴があります。

目的が明確になっている

「とりあえずホームページを作る」のではなく、

「採用を強化する」
「問い合わせを増やす」
「新規取引先を開拓する」

など、目的が明確です。

情報を継続的に更新している

ホームページを公開して終わりではなく、施工事例、ニュース、ブログ、採用情報などを継続的に更新しています。

SNSやGoogleなどと連携している

ホームページだけで完結させるのではなく、SNSやGoogleマップ、広告など複数の接点を組み合わせています。

ユーザーが知りたい情報を掲載している

「自社が伝えたいこと」だけではなく、

「お客様が知りたいこと」

を考えてコンテンツを作っています。

アクセス状況を確認している

Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなどを活用して、

「どんなページが見られているか」
「どんなキーワードから訪問されているか」

を確認し、改善につなげています。

実は「WEB活用が遅れている企業」には大きなチャンスがある

WEB活用が進んでいないことは、必ずしも悪いことではありません。

むしろ、競合企業が十分にWEBを活用していないのであれば、先に取り組むことで差別化できる可能性があります。

例えば、同じ地域に同じようなサービスを提供する会社があったとします。

A社は、

「会社概要」
「事業内容」
「お問い合わせ」

だけのホームページ。

B社は、

「施工事例」
「スタッフ紹介」
「サービスの特徴」
「お客様の声」
「よくある質問」
「採用情報」
「専門コラム」

などを掲載している。

ユーザーから見れば、どちらの会社の方が「安心して問い合わせできそうか」は明確です。

つまり、WEB活用は「最先端の技術を導入すること」ではありません。

競合よりも一歩先に、ユーザーが必要としている情報を提供すること。

これだけでも大きな差になります。

愛媛県の企業にこそWEB活用が重要な理由

地方企業にとって、WEBには大きなメリットがあります。

それは「地域の外にいる人にも情報を届けられる」ということです。

実店舗の営業範囲には限界があります。

営業担当者が訪問できる企業数にも限界があります。

しかしホームページなら、愛媛県内だけでなく、県外の企業や求職者、消費者にも情報を届けることができます。

愛媛県は、東予・中予・南予で産業構造にも特徴があり、それぞれの地域に異なる強みがあります。愛媛県自身も、こうした地域特性を生かした「愛媛スタイルの産業DX」を掲げています。

だからこそ、

「愛媛県だからWEBは必要ない」のではなく、「愛媛県だからこそWEBを活用する」

という考え方が重要です。

これからのホームページは「会社案内」から「営業・採用ツール」へ

これからのホームページに求められる役割は、ますます変化していくでしょう。

以前は、

「会社名」
「所在地」
「電話番号」
「事業内容」

などを掲載した会社案内としてのホームページが中心でした。

しかし現在は、

・集客
・営業
・採用
・ブランディング
・問い合わせ対応
・情報発信
・顧客とのコミュニケーション

など、さまざまな役割を担うことができます。

特に人手不足が課題となっている企業にとって、ホームページは採用活動の重要な情報発信ツールになります。

また、新規取引先を増やしたい企業にとっては、営業担当者が訪問する前の「第一印象」をつくる場所にもなります。

「うちの会社はWEB活用できている?」チェックしてみよう

最後に、自社のWEB活用状況を簡単にチェックしてみましょう。

ホームページ編

□ スマートフォンでも見やすい
□ 最近、情報を更新している
□ サービス内容が分かりやすい
□ 自社の強みが明確に伝わる
□ 実績や事例を掲載している
□ 問い合わせ方法が分かりやすい

集客編

□ Google検索からアクセスがある
□ SEOを意識したページを作っている
□ ブログやコラムを活用している
□ Googleマップなどの情報を整えている

採用編

□ 採用専用ページがある
□ 職場の雰囲気が伝わる
□ スタッフの情報を掲載している
□ 求職者が知りたい情報を掲載している

運用編

□ アクセス解析を確認している
□ 問い合わせ数を把握している
□ SNSとホームページを連携している
□ 定期的にホームページを改善している

チェック項目が多く残った場合は、まだWEB活用を改善できる余地があると言えるでしょう。

まとめ|愛媛県の企業こそ、WEBを「持つ」から「活用する」へ

愛媛県では、企業や行政におけるデジタル化・DXが進められています。

一方で、県内企業の調査を見ると、デジタル化にはまだ人材やノウハウなどの課題があり、すべての企業が十分にデジタルを活用できているわけではありません。

だからこそ、これからWEBに取り組む企業にはチャンスがあります。

重要なのは、最新の技術を導入することでも、派手なデザインのホームページを作ることでもありません。

「自社のお客様や求職者が、WEB上で何を知りたいのか」

を考えることです。

そして、

「誰に」
「何を伝え」
「どんな行動につなげるのか」

を明確にする。

その考え方があれば、業界に関係なくホームページは強力な営業・採用・情報発信ツールになります。

愛媛県内でも、観光、住宅、不動産、飲食、小売、製造、建設、農林水産、士業など、さまざまな業界でWEBを活用する余地があります。

「ホームページはあるけれど、あまり活用できていない」
「そろそろホームページをリニューアルしたい」
「採用に強いホームページを作りたい」
「愛媛県・松山市で検索されるホームページにしたい」

そんな場合は、まず現在のホームページが「会社案内」で止まっていないか、一度見直してみてはいかがでしょうか。

愛媛県・松山市のホームページ制作ならスキマデザインへ

スキマデザイン株式会社では、愛媛県松山市を拠点に、企業・店舗・各種団体などのホームページ制作・リニューアルを行っています。

単にデザインを新しくするだけではなく、

「誰に見てもらいたいのか」
「何を伝えたいのか」
「ホームページからどんな成果につなげたいのか」

という目的を整理しながら、サイト構成やコンテンツ、デザインをご提案しています。

ホームページは、公開して終わりではありません。

会社の成長や事業内容の変化に合わせて情報を更新し、改善していくことで、少しずつ「会社の資産」として育てていくことができます。

愛媛県・松山市でホームページ制作やリニューアルをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。