ホームページを集客や販促に使うためには、検索エンジン対策(SEO)は避けては通れません。
ひと昔前のSEOは、キーワードの羅列やリンク購入などで一気に検索順位を上げることも可能でしたが、現在では通用しないどころか、逆に「不正行為」とみなされてペナルティを負わされることも・・・。
正しい検索エンジン対策を把握し、確実に、継続して実行していくことがとても重要です。

検索エンジン対策(SEO)のイメージ

WEBサイト制作を始める前にまず検討すべきなのがSEO対策

SEO(Search Engine Optimization)検索エンジン最適化とは、ホームページが出来上がり公開した後に施術するもの、という認識は少し違うかもしれません。
ユーザーがどういう目的でどんなキーワードで検索するのか仮設を立てた上で、その目的を満たすコンテンツ、サイト構造、コンバージョンに至る動線などをしっかり検討しサイト設計することが重要だと考えています。
検索エンジンを利用するユーザーのニーズに最適化したWEBサイト設計、それ自体がSEOであるわけです。
SEOを無視してサイトを構築しても、結局ユーザーニーズを満たせないWEBサイトが出来上がり、失敗してしまいます。

それでは、制作前、制作過程、公開後も含めた今の時代のSEO対策をご紹介いたします。

今やるべきSEO対策20項目をご紹介

対策1. Googleマイビジネスの登録・活用

例えば、「うどん」というキーワードで検索したら、近所のうどん店の検索結果が出てきますよね。地域名などを入れなくても、位置情報により最寄りの情報が検索結果に表示されるしくみを「ローカル検索」と言います。
このローカル検索に最適化することを「ローカルSEO」と呼び、その対策に非常に有効な無料ツールが「Googleマイビジネス」です。
Googleマイビジネスに登録することで、インターネット上の知名度がアップし、検索結果やマップに反映され、ローカル検索においての順位向上に効果的とされています。
またユーザーの口コミ投稿も可能なので、信頼感につながることも期待できますね。
まずは自分の会社、事業がマイビジネスに登録されているか調べ、もし、すでに登録されている場合は、オーナー申請して、すべての情報を管理できるようにしましょう。

対策2. Googleサーチコンソールを導入する

サーチコンソールとは、Googleが無料で提供している検索エンジンに最適化するためのさまざまな分析、アクションを可能にするツールです。
クリック数や表示回数、平均検索順位を確認できたり、URL検査、ページエラーへの対応、XMLサイトマップの送信、モバイルユーザビリティのエラーチェック、手動による対策など、その機能は多岐に渡ります。

対策3. Googleアナリティクスを導入する

ホームページ(WEBサイト)の運用では、ユーザーの反応を見ながら継続的に改善していくことが必要です。では、いったいどのように改善していけばいいのでしょうか?
まずはあなたのホームページの現状をしっかり「分析」することが重要です。
Googleの提供するアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」を活用して、あなたのホームページの問題点、課題を抽出し、改善していくことが重要です。

対策4. ユーザーニーズに最適化したコンテンツを用意する

検索エンジンを利用するユーザーが求めている疑問・課題・目的に最適化されたコンテンツが必要です。
もちろん後からコンテンツを追加していくことは可能ですが、最初の設計段階でしっかりSEOのノウハウを活用してサイト構築することが大事です。

優れたコンテンツとは、
・探している情報がきちんと整理され充分なボリュームで提供されているページ
・高度な知識、経験等に裏打ちされた専門性の高いページ
・他にないオリジナルコンテンツのあるページ

自社の強みをしっかり分析し、それを必要している人がどんな検索キーワードでアクションを起こすのか、そのニーズに対する答えがすぐに見つかるサイトコンテンツが求められています。

対策5. オリジナルのコンテンツであること

Googleはオリジナルティのあるコンテンツかどうかを、検索順位を決定する時のひとつの指標として採用しています。
それはどこかのサイトの文章をコピーしたものではない、というだけではありません。
どこかで聞いたことのある言い回し、フレーズではなく、著者の実体験や専門性、広範囲な網羅性、独自視点などが評価されます。
検索結果で1位や2位につけているサイトを調査すると、やはりオリジナルなコンテンツが充実している印象です。

Google検索エンジンはユーザーの利便性向上のために、日々進化を重ねています。
もう小手先のテクニックだけで簡単に検索順位を上げることは不可能です。
だから今のSEO対策はより難しくなってきたと言えるでしょう。
しかし、裏を返せば、後発のサイトであっても、外部の被リンクが少なくても、検索順位トップのサイトよりも優れたコンテンツを作ることができれば、次第にGoogleから正当に評価され上位に表示されることも可能ということですね。

対策6. ファーストビューで「誰に対して何を扱っているサイトか」を明確にする

はじめてそのサイトに訪問したユーザーは、画面に表示されたファーストビューの情報から「3秒」で、そのサイトをさらに読み進めるべきか判断を下すと言われています。
つまり、「誰に対して」「どんな物を扱っている」サイトなのかがあやふやなサイトは直帰率が高まり、Googleに「価値のないページなのでは?」と評価されてしまうかもしれません。
必ずファーストビューには誰に対して何を扱っているサイトなのか一目でわかるように情報を掲載しましょう。プラス、「読み進めることで、どんなメリットがあるのか」がキャッチコピーなどに込められているとベストですね。

対策7. 全てのページに2クリックで到達できるサイト構造

複雑すぎるサイト構造は検索エンジンの巡回ロボットのクロールを阻害し、インデックス評価に悪影響をお呼びします。
サイト構造はトップページ→コンテンツページのシンプルな2階層のツリー構造が理想的です。
そうすればスマホ閲覧時も、「ハンバーガーメニューボタンを押す」→「目的のページリンクを押す」の2タップで到達できます。

対策8. titleを最適化

 
サイトのメタ要素である「title」には必ず1回だけターゲットキーワードを入れましょう。同じキーワードが複数回入っていると、検索順位上表示狙いのスパム行為と判断されてしまう可能性があります。
特に下層ページに関しては、たくさんの種類のキーワードを詰め込むのも避けたほうがよいですね。
ターゲットキーワードはできるだけ前に書いたほうが良い、検索時の文字列そのままにスペースを入れたほうが良い(パン教室 松山)とも言われていますが、今はそこまでこだわる必要があるのかは微妙な気がします。でも、検索1位や2位でそうしてるサイトもよく見かけるので、おまじない(笑)的にそうするのも精神衛生上いいかもしれません。
文字数は32文字程度が良い、とされていましたが、スマホで表示された検索結果のタイトルではさらに数文字多く表示されることもあるようです。
ちなみに、titleを頻繁に変更していると、検索順位を操作するための意図的な行為とみなされてペナルティを受ける可能性があります。(下手したら圏外へ)
厳密に何日おきならOKという指標はありませんが、1日に何度も変更したりするのは控えましょう。

対策9. titleと見出しタグh1は同じものに

ユーザーが検索結果の画面でtitleとdescriptionを見て興味を惹かれクリックします。
その推移先のページの見出しタイトルがまったく違う文章だったら、「え?このページでよかったのかな?」と一瞬戸惑いますよね。
完全に一致させる必要はありませんが、同じニュアンスの文章である必要があります。
検索結果で注意を惹くためや、文字数の制限などで、適宜、微調整しましょう。

対策10. meta descriptionは検索ユーザーへのメッセージ

以前まではmeta descriptionも検索順位に直接的に影響を与えていましたが、現在はmeta keywordと同様に評価対象外とされています。
しかし、サイトのdescriptionに設定した文章は、検索結果一覧の説明文に利用されます。
ユーザーは、タイトルと説明文を見て、自分の求めている情報がありそうだと判断した時にそのリンクをクリックします。
つまり、検索順位を決定する評価には直接関係はしないが、クリック率には大いに影響を与えるということです。
実はクリック率という「ユーザーの反応」をGoogleは評価の一要素としています。よくクリックされるページは良いページだろうという判断ですね。つまり、間接的には検索順位に影響を与えているということですね。
ですから、「description」はGoogleのクロールロボットに対してどうかより、人間が見てどう思うかが重要です。
ページの概要を自然な文章でわかりやすくまとめたもの、興味を引く文章が求められます。

対策11. 1ページ1キーワードの原則

検索結果の上位に表示させるためには、ユーザーの使うキーワードに特化したページ内容にし、検索エンジンから高評価を受ける必要があります。
つまり、1ページで狙うキーワード(コンテンツ)は1つに絞ることが重要です。
まったく違う内容のコンテンツが一つのページに混在しているなら、2つのページに分けるほうがよりランディングページとして効果的ですね。
そして、各ページそれぞれ別々のtitleとdescription、h1を設定します。

対策12. 見出しタグh2やh3にサジェストキーワードを入れる

Googleで検索するとき、途中で入力候補が表示されるときがあります。あれがサジェストキーワードです。
サジェストキーワードには、実際、多くの人が入力している検索キーワードが候補として挙がってきます。つまり、それだけ検索ボリュームの高いキーワードということですね。
そのキーワードをh2やh3に使用することで、メインのターゲットキーワードについて書かれたページの「重み」が増し、そのページの評価が上がることが期待できます。

対策13. キーワード出現率は5%以上が良いはウソ

少し前まではページで狙うキーワードの出現率は5%程度まで増やしたほうが良い、というのが通説でした。
しかし、今の検索エンジンのアルゴリズムは高度に発達してきているので、キーワードの数が多いからといってページを評価したりすることはありません。
むしろ、不自然に詰め込んだキーワードの数は、検索エンジンを欺く行為として、ペナルティの対象にもなりかねません。
「5%以上にしなければならない」ではなく「5%以上になっていたら不自然に思われるかもしれないから少し減らして調整しよう」という考えがベターかもしれません。
調整のポイントとしては、
・Pタグ内(一つの行)で複数回、同一キーワードを使っていないか。
・h2、h3タグに繰り返しターゲットキーワードが使われていないか。
・網羅性を確保するために、同義語、関連語に置き換える。
など。

対策14. XMLサイトマップを送信する

XMLサイトマップ(sitemap.xml)とは、ホームページのサイト構造を記述するxml形式のファイルです。
検索エンジンの自動巡回ロボットがサイト内のURLを効率的に見て回れるようになるため、検索エンジンへのインデックスを促進してくれます。
上記サーチコンソールを導入することで、こちらから積極的にXMLサイトマップをGoogleに送信することができるようになります。
WordPressだと「All in One SEO Pack」や「Google XML Sitemaps」などのプラグインをインストールすることで自動生成できます。
ページをnoindex指定して、低品質なページをGoogleに評価させないようにすることも可能です。
例えば、画像アップロード時に自動生成される中身のないページや、一覧の2ページ目など重複コンテンツとみなされる恐れのあるページがそれに該当します。

対策15. URLの正規化

例えば、「www.domain.com」と「domain.com」、「http://domain.com」と「https://domain.com」、「https://domain.com」と「https://domain.com/index.html」などです。
1つのページなのに違うアドレスで評価されてしまうと、ページの価値が分散してしまうばかりか、重複コンテンツとしてペナルティを課されてしまう可能性もあります。
正規化とはこの異なるアドレスを一つのページであるとGoogleに認識させるための施術です。
方法としては、
htaccessファイルを使って片方のページに301リダイレクト
canonicalタグで評価を一本化する
等の方法があります。

対策16. パンくずリストを設定する

「パンくずリスト」とはヘッダー下部などに設置された「home > content > 」などのように表示されているものです。
設置するメリットの1つとして「ユーザーがサイト内を巡回しやすくなる」が挙げられます。
実はそれだけではなく、Googleの自動巡回ロボットがホームページに訪れてサイト内のリンクを辿るとき、パンくずリストのお陰でスムーズにサイト構造を把握することができるようになり、ページ評価の向上に期待できます。

対策17. 画像のaltに説明文を入れる

画像を表示するためのimgタグにはaltという属性が付与できます。
例:img src=”バナナの画像の存在するURL” alt=”バナナの画像”
altに説明文を入れることで、検索エンジンのロボットに対して、何の画像なのか、その内容を知らせることができます。
最近は画像認識の精度が上がって、画像内の文字も判断できるようになってきたと言われていますが、未だにaltの記述は重要であるとGoogleも明言しています。

対策18. 画像サイズを軽くする

サイト表示に4秒以上掛かると40%離脱すると言われています。サイト表示速度の改善は重要課題のひとつです。
家庭のネット回線につながったPCやWiFi経由のスマホなら速度も十分で問題ないかもしれませんが、外出時にスマホでインターネットを閲覧するときには回線品質が不安定な場合もあります。
サイト表示速度の改善に有効な方法として、「画像サイズの圧縮」があります。
高解像度の画像を使えば、レティナディスプレイや4Kモニターでも見ても綺麗に表示できますが、その分、画像の容量が大きくなり、サイト表示を遅らせる要因になります。
対策としてはロゴや商品コンセプトイメージなどのアイキャッチとして重要な画像に関しては表示サイズの2倍で画像を作成し、保存時に人間の目で識別できるギリギリまで画像品質を落とし(例えばPhotoshop保存時に画質を60まで落とす)、そこまで画質を求められない挿入イメージなどは原寸サイズで保存する、などの工夫が有効です。
あとは背景が透明である必要がない画像ならPNGからJPEGに変換したり、サムネイル表示にしてクリックした時だけ拡大できるようにするのも良いでしょう。

対策19. トップページは月一回以上更新、新規ページを4つ以上追加

ページの「新鮮度」、つまり更新頻度もGoogleは評価基準として採用しています。
例えばトップページなら、「新着情報(お知らせ)」を実装して積極的に更新していけるようにしましょう。
本文の言い回しも定期的にチェックして、ユーザーに伝わりやすい内容になるよう工夫したり、事例を追加してより理解を助けたり、さらに深掘りして専門性を増したりしていきましょう。
新規ページの追加は、ブログやコラム記事、新商品紹介ページなど随時拡充していきましょう。例えば「カフェ 二次会 貸切」にように、あまり検索頻度はないが具体的でコンバージョンにつながりやすい「ロングテールワード」も意識してページを作成していければいいですね。すぐにgoogleにインデックスしてもらえるように、XMLサイトマップのアップデート更新頻度の設定もお忘れなく。

対策20. 常時SSL化

あなたのホームページのURLは「https://」で始まりますか?httpsではなくhttpで始まるならあなたのWEBサイトは常時SSL化に対応できていません。常時SSL化とはサイトの通信データを暗号化してセキリティを高める技術です。GoogleはSSL化を重視していて、検索順位にも影響すると公言しています。
自分のサイトのURLがhttpのまま、もしくは「保護されていない通信」と表示されているなら、早急にSSL化を行いましょう。

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