ホームページは「ユーザー視点」でつくる|必要な情報を、必要な人へ届けるサイト設計
ホームページを制作するとき、「会社のことをしっかり伝えたい」「自社の強みをアピールしたい」と考えるのは当然のことです。
しかし、企業側が伝えたい情報を並べるだけでは、ユーザーにとって分かりやすく、行動につながるホームページにはなりません。
ホームページを訪れるユーザーには、それぞれ「知りたい」「比較したい」「相談したい」「購入したい」などの目的があります。
そのため、ホームページを制作する際には「自社が何を伝えたいか」だけではなく、「ユーザーは何を知りたいのか」「どのような情報を求めているのか」という視点が重要になります。
ユーザー視点のホームページとは?
ユーザー視点のホームページとは、単純にデザインが見やすいサイトという意味ではありません。
ターゲットとなるユーザーが、どのような目的でホームページを訪れ、どのような情報を必要としているのかを考えて設計されたホームページのことです。
例えば、工務店のホームページを訪れる人であれば、
施工事例を見たい
住宅の価格を知りたい
どのような家を建てられるのか知りたい
会社の特徴や強みを知りたい
相談や見積もりを依頼したい
といった目的が考えられます。
これらの情報がユーザーにとって分かりやすい順番で用意されていれば、知りたい情報へスムーズにたどり着くことができます。
逆に、企業側が伝えたい情報を優先してしまうと、ユーザーが必要としている情報が見つからず、ページを離れてしまう可能性があります。
まず「誰が、何のために見るのか」を考える
ユーザー視点のホームページをつくるためには、最初にターゲットユーザーを明確にすることが重要です。
「20代~50代の男女」のように広く設定するだけではなく、できるだけ具体的に考えてみます。
例えば、「ホームページを見て商品を購入してもらいたい」のか、「問い合わせにつなげたい」のか、「採用応募を増やしたい」のかによって、必要となる情報やページ構成は変わります。
誰がホームページを見るのか
どのような悩みや課題を抱えているのか
何を知りたいと思っているのか
最終的にどのような行動をしてほしいのか
こうした点を整理することで、ホームページに掲載すべき情報が見えてきます。
ユーザーが必要とする情報に優先順位をつける
ホームページには、会社概要、サービス紹介、料金、施工事例、スタッフ紹介、ブログ、アクセス、問い合わせなど、さまざまな情報を掲載できます。
しかし、すべての情報を同じ重要度で並べればよいわけではありません。
ユーザーが必要としている情報を優先順位をつけて配置することが大切です。
例えば、サービスを検討しているユーザーにとっては、「どんな会社なのか」という情報だけでなく、「何をしてくれるのか」「いくらくらいなのか」「どのような実績があるのか」といった情報が重要になる場合があります。
そして、ある程度サービスへの理解が進んだところで、「問い合わせる」「相談する」といった行動につながります。
つまり、ホームページでは情報をただ掲載するのではなく、ユーザーが知りたい順番や、意思決定に必要な順番を考えて配置することが重要です。
ユーザー視点で設計するメリット
ユーザー視点でホームページを設計することで、さまざまなメリットがあります。
知りたい情報を見つけやすくなる
ユーザーが必要としている情報を整理して掲載することで、「知りたいことが見つからない」という状況を減らせます。
会社やサービスの魅力が伝わりやすくなる
企業側が一方的にアピールするのではなく、ユーザーが知りたい情報に合わせて強みを伝えることで、自社の魅力をより理解してもらいやすくなります。
問い合わせや購入などの行動につながりやすくなる
ユーザーが必要な情報を確認し、疑問や不安を解消できれば、その先の問い合わせや申し込みといった行動にもつながります。
ユーザーの離脱を防ぎやすくなる
目的の情報までスムーズにたどり着けるホームページは、ユーザーが途中でページを閉じてしまう可能性を抑えることにもつながります。
こんなホームページになっていませんか?
見た目がきれいなホームページでも、ユーザーにとって使いにくければ、十分な効果を発揮できません。
特に注意したいのが、次のようなホームページです。
会社が伝えたい情報ばかりが掲載されている
「創業○年」「地域密着」「高品質」「豊富な実績」など、自社のアピールばかりになっていないでしょうか。
もちろん企業の特徴を伝えることは重要ですが、それがユーザーにとってどのようなメリットになるのかまで伝えることが大切です。
知りたい情報がどこにあるのか分からない
料金、サービス内容、施工事例、採用情報など、ユーザーが探している情報が見つけにくい状態では、せっかく訪問してもらっても離脱につながってしまいます。
情報が多すぎて何を見ればいいのか分からない
情報を充実させることは大切ですが、情報量が多ければ良いというわけではありません。
重要な情報と補足的な情報を整理し、ユーザーが必要な情報を段階的に確認できる構成にすることが重要です。
問い合わせへの導線が分かりにくい
「サービスについて理解できたので相談したい」と思っても、問い合わせボタンが見つからなければ、ユーザーはそのまま離れてしまうかもしれません。
スマートフォンで見づらい
現在はスマートフォンからホームページを見るユーザーも多いため、文字が小さい、ボタンが押しにくい、情報が横に広がっているといった問題は大きなストレスになります。
「企業が伝えたいこと」と「ユーザーが知りたいこと」をつなぐ
ホームページ制作では、「ユーザー視点」と「企業側の視点」のどちらか一方だけを重視すればよいわけではありません。
大切なのは、企業が伝えたい魅力と、ユーザーが知りたい情報をつなげることです。
例えば、「自社は技術力が高い」と伝えたい場合も、単純に「高い技術力があります」と書くだけではなく、その技術によってユーザーにどのようなメリットがあるのか、どのような課題を解決できるのかを伝えることで、情報の価値が変わります。
「何を伝えるか」だけではなく、「誰に、なぜ、その情報を伝えるのか」まで考えることが、ホームページの設計では重要です。
ユーザー視点のホームページは「伝わる」ことから始まる
ホームページは、会社の情報を掲載するためだけのものではありません。
ユーザーが知りたい情報を見つけ、サービスや商品の魅力を理解し、「ここに相談してみよう」「この会社に依頼してみよう」と思えることが、ホームページの大きな役割です。
そのためには、デザインだけでなく、ターゲットユーザーの目的を考え、必要な情報を整理し、適切な順番で届ける設計が欠かせません。
「きれいなホームページをつくる」だけではなく、見る人にとって分かりやすく、必要な情報がきちんと伝わり、次の行動につながるホームページをつくる。
それが、ユーザー視点で考えるホームページ制作の基本です。
現在のホームページについて「情報が分かりにくい」「問い合わせにつながらない」「何を改善すればいいのか分からない」と感じている場合は、まずユーザーがどのような目的でホームページを訪れているのかを見直してみることから始めてみてはいかがでしょうか。









