「わかるつたわる」デザインがユーザーを惹きつける
スキマデザインの「schema(スキーマ)」には元々、分かりにくいもの、複雑なものを図解や図式にすることの意が含まれています。
「わかるつたわる」デザインを常に考えながら制作している当制作事務所ですが、
それでは、「わかるつたわる」デザインとはいったいどういうデザインなのか?
そのことについて、少し書きたいと思います。
スキマデザインの考える「わかりやすく、伝わりやすいデザイン」の条件は以下になります。
目に入った一瞬で、何についてのデザインなのかわかること
ユーザーは時間を無駄にしたくないので、例えば、ホームページを訪れた瞬間のファーストビュー(目に入る範囲の情報)を3秒程度見て、その先に進むか離脱するかを判断しています。
ということは、限られた面積の中に情報をいっぺんに詰め込めば詰め込むほど、瞬時にそのデザインの伝えたい事を理解できず、人は離れるということですね。
とすると大事なのは、
・「誰に(ターゲットユーザー)」「どんなメリットのある情報か」を明確にすること
・情報を厳選し、要点を絞ること
・訴えたい事に優先順位をつけ、配置や目立ちやすさを考慮すること
ユーザーにこちらが伝えたい事を一瞬で理解してもらうデザインの見せ方が重要です。
ユーザーを迷わせない
手の込んだ複雑なデザイン、スタイリッシュさを重視しわかりやすさを無視したデザインは、ユーザーにとってストレスです。
ユーザーは、ただ、自分が必要としている情報を無駄なくさくっと得たいだけなのです。
大事なことは、
・目的の情報にすぐにたどり着けること
・お問い合わせや購入など、最終ゴールへの「動線」がシンプルでわかりやすいこと
ユーザーは基本短気です。
特に最近のオンラインで情報があふれてる時代にはより顕著ですね。
ユーザーの求めている情報を把握し、わかりやすく厳選・整理した上で、伝わりやすいように並びや配置方法を工夫することがとても大事です。
理解を即すデザインテクニック
・見出し文字の大きさ、フォント、対比の工夫
例えば、見出しのみ別のフォントを利用したり、ジャンプ率(見出しと通常文の大きさの比率)を工夫したりします。
・色の数を絞る
人間の脳に伝わる色のイメージは絶大です。
例えば、「赤」に「白」文字の組み合わせで「ユニクロ」を思い浮かべてしまう人がたくさんいるのではないでしょうか?
目的があって「多色」の必要性がある場合を除き、色数は絞ったほうが統一感が出て、内容の理解に集中してもらいやすくなります。
また、色と色の「コントラス」でメリハリをつけるのも大事ですね。
・配置の工夫(近接 整列 反復)
同種の要素はグループにして共通のデザインで並べて関係性を明確にしたり、対比する内容には強弱をつけたりします。
・わかりやすい文章
文章は論旨を明確に、シンプルに平易に、が基本です。
現在のGoogle検索エンジンはAIによるアルゴリズムが非常に高度化して、文章の「可読性(読みやすい文章か)」を分析し、検索結果に反映しています。
「結論を最初に」「適切に見出しを使う」「段落が長すぎないように」
「同じ内容を繰り返さない」「あいまいな表現をしない」
「適切な句読点」「専門的な用語をわかりやすく」など、
可読性を意識して文章を組み立てるように心がけましょう。
まとめ
「わかるつたわる」デザインなら、ターゲットユーザーが直感的に情報を理解し、次のアクションをスムーズに促すことができます。
また理解が深まることで商品やサービスの付加価値を感じてもらい、ブランドイメージの向上につながります。
納得し本人の意思で行動を起こすことで、顧客満足度も高まるでしょう。
ターゲットユーザーのニーズや業種ごとの特性により、「わかるつたわる」デザインのあり様は大きく変わってきます。
私たちスキマデザインは、丁寧なヒアリングと専門的な知識、これまでの経験則を活かし、効果的な「わかるつたわる」デザインにとことんこだわります。